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病気になった時のために、治療方法、告知、終末医療などの希望を家族に伝えておくことは大切です。また、病歴や服用している薬、かかりつけの病院・ホームドクターなども分かると、介護が必要になったときにも役立ちます。そして、誰に介護を依頼するのか、その費用はどうするのかなど、あらかじめ伝えておくことも大切です。
万が一認知症により判断が困難になった時のために、任意後見制度や民事信託についても調べておきましょう。
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長い老後生活には、健全な家計収支の維持が必要です。
年金など定期的に入ってくる収入を把握しておくことはもちろんですが、預貯金や有価証券などの金融資産を適切に管理することも重要です。
どこにどのような財産があるのかを確認し記録しておくことは、これから安心して生活していくことも繋がります。また、保険などの証書の管理や保管場所なども把握し、管理することも必要です。
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高齢者が自宅で安心して暮らせるように、手すりの設置、段差の解消などを行うバリアフリー改修なども必要となってきます。改修費用などに使用できる補助金制度なども調べておきましょう。また、心身の衰えや病気などの際には、高齢者住宅への住替えや施設への入所も選択肢になります。高齢者住宅・施設にはさまざまな種類があり、自立できる人、軽度の要介護の人、重度の要介護の人など、それぞれの状態によって入居・利用できる住宅・施設も異なります。各施設のサービス内容や費用などを前もって調べておきましょう。
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相続が起こると、まず相続人と相続財産の確定が必要です。
最近は、離婚、再婚、おひとりさまの増加などにより家族関係が複雑になってきました。そのため、相続後に思ってもいない人が相続人として名乗り出ることもあります。相続の時に誰が相続人になるのかをあらかじめ確認しておきましょう。
相続財産には、金融資産以外に不動産や会員権、さらには負債や保証債務など負の財産も含まれます。また最近はネット銀行やネット証券など通帳がないために見えにくい財産も増えています。これらの財産や負債を名寄せし記録しておくと、万が一の時に家族の手続きなどがスムーズになります。
遺産分割時のトラブルを避け、円滑な財産承継をする方法として遺言書の作成は有効な手段です。自筆証書遺言と公正証書遺言の二種類の遺言書の書き方があります。また、作成した遺言書の保管場所も決めておきましょう。そして、相続トラブルにならないためにも日頃から家族間のコミュニケーションは大切です。
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葬儀にもさまざまな様式があります。葬儀の希望などは葬儀社の事前相談などを利用しましょう。葬儀に関する様々な相談に対応してくれます。また、万が一の時の連絡先リストを家族に伝えておくことも、役立ちます。
また亡くなると預金口座が凍結されるため、葬儀費用や当面の生活資金を家族の口座に用意しておくと良いでしょう。
お墓についても、先祖代々の墓だけでなく、永代供養墓や納骨堂など跡継ぎのいらないお墓や、散骨、手元供養などさまざまな形があります。お墓の希望についても家族と話し合っておきましょう。
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エンディングノートは、あなた自身の終活に関するさまざまな項目を書き込めるように作られています。そしてエンディングノートのもっとも大きなメリットは、「伝える」ことができることです。自分の生い立ちや、ルーツ、友人や交流のあった人々のこと、希望、忘れてはいけないことなど。つまり、書き出すことによって、これから生きていくために必要な情報の整理ができ、また万が一の時にはそれらの情報を家族にも伝えることができ、備忘録としても役立ちます。さらに、エンディングノートは何度でも書き直すことができます。
悔いのない人生だったと言えるように、上手に終活を行ってみてはいかがでしょうか。 |
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