一般的に家族葬とは、家族や親族で行う小規模なお葬式のことを言います。一般的な葬儀では、社会生活を営んでこられた故人がその中で出会われた方々との「社会的なお別れ」の様相が強いものですが、家族葬では故人と家族の別れを最優先にしようと考えるものです。
家族葬には、形式的な決まりはありません。普通の葬儀では味わえないような、故人を偲ぶ家族・親族のお心が伝わるような葬儀が家族葬なのです。
【家族葬を執り行う場合の注意点】
参列者
ご家族、親族を集めての家族葬では、10〜20名ぐらいが限度かと思われます。
ご近所・職場への対応
「故人の遺志で家族だけで葬儀を執り行います」とあらかじめ説明しておきます。
誤解が生まれないように、丁寧に説明するのがポイントです。
式後の報告を忘れないように
故人の関係者様には、死亡の連絡と合わせて故人の生前でのご厚意に感謝し、葬儀は家族葬で執り行ったため、連絡が遅れたことを告げる手紙、あるいはハガキをお送りします。
故人が生前お世話になった皆様へ、最後まで礼儀を尽くしてあげてください。
なお、葬儀の連絡を公に行わない家族葬では後日、訃報を知られた方々が次々とご会葬に来られるといったご対応に追われるということもあります。
家族葬は、故人と皆様の最期の語らいになると思います。故人の思い出話をすることで、心に残る思い出となって、皆様の心に生き続けられるのだと思います。
家族葬では思う存分、故人の方のお話をして差し上げて下さい。それが一番故人のご供養になるかと思います。